残液でハンカチを染める
草木工房で使った楊梅の染液を戴いてきた。
量はそんなにないのでハンカチを染めることに。
割り箸を使って色々なパターンを染める。
写真より色はかなり黄色い。
割り箸がちゃんと平面になっていないと線が滲んでしまって模様が綺麗に出ない。ちゃんとした割り箸を買ってこよう😅
千歳茶(せんさいちゃ)
山崎先生の草木工房にて月一の重ね染め講座。
本日の重ね染めは楊梅と五倍子を重ねた千歳茶。
五倍子は柿生の工房にあるヌルデの木に育った自然の五倍子!
割ると中にはヌルデミミフシがギッシリ!冷凍してあるので生きていません(^^;
これを木槌で細かく砕いて染液を作るのだが、布のわずか5%の量で良い仕事をしてくれます。
先ず楊梅の染液で染めてからミョウバン媒染、そして鉄媒染をする。この時の色は海松色というのか、昆布のようななんとも不気味な色(残念ながら写真撮り忘れました)
その後五倍子の染液で染めてから鉄媒染。
草木工房では媒染した後は必ず染液に戻し、染液で完了します。
ほとんど色のない五倍子の染液ですが、最後にこれで染めて鉄媒染をし、綺麗な茶色に染まりました。
参考までに生の五倍子で染めた絹糸を見せていただいたが、光沢があって紫の色が本当に美しい。
植物観察 in 江ノ島
昨日は江ノ島にゆるゆる散歩
池村さんに案内していただきました。
江ノ島では普段あまり馴染みのない海辺の植物がたくさん見られて、場所が変わればその土地の気温や環境に合わせてこんなにも植物が変わるものかと実感でき、とても興味深かったです。
ハマヒサカキは花盛り。雌雄異株だが、丁度二つが並んでいる木があって比較しやすかったです。左がオスで花がビッシリ、右のメスは花が小さく、黒い実ができている。
シャリンバイ。奄美大島の大島紬の染料となる木です。この木を煮出して染めた後、泥染をするのだとか。黒い実が沢山ついていたので、この実でどんな色に染まるのかやってみたくて少し実を戴いてきました。
シャリンバイと共に沢山見られたトベラ。
よく似ているが、トベラの葉は少し反り返る。そし全縁。シャリンバイは全てではないけれど、鋸歯があることが多い。、
トベラの実、初めて見ました。
弾けるとこんなに赤い粘液質の種が。
アオツヅラフジ。リースに使いたいような黒い実。でも毒です。
ハマヒルガオ。カキドオシやツボクサ、チドメグサにも似ています。でも少し厚みがあって艶がある。
初めて見たクサスギカズラ。海岸生のアスパラガスの仲間。根は生薬の「天門冬」
イソギク。寒い時期に咲く。これが野生の菊って知らなかった。普通にたくさん生えている。
イヌビワ。秋にできる実はとてもおいしい。葉の形から幼木でもイヌビワと認識できるようになりました。
ツボクサ。「若返りのハーブ」と言われアーユルヴェーダでも良く使われる植物。
カキドオシとの見分けが難しいが、カキドオシはシソ科なので茎が四角く葉が対生するのに対し、ツボクサはセリ科で茎は丸く葉は二枚より多くつく。少しお持ち帰りして育ててみることに。
フウトウカズラ。本州に唯一分布するコショウ科の植物。残念ながら実はついていませんでしたが、初めて会うことができたので大満足。
ヒヨドリジョウゴ。ヒヨドリが好むと言われているが、毒があるので本当かどうか疑問。
キケマン
ヒメユズリハ。黒い実を付けている。
ラセイタソウ。ゴワゴワの葉っぱ。日差しの強い海辺ので生きていくための自衛手段か。
トウオオバコ。「唐」とは付くが日本原産。
帰りがけに見た夕陽と富士山のコントラストの美しかったこと。美しい風景を見ながら、海辺の植物を堪能し、シャリンバイの実をゲットし、沢山歩いた楽しい一日でした。
池村さん、そしてご一緒してくださった方々に感謝です。