アカメガシワ

アカメガシワの新芽は赤い。これはアントシアニンによって紫外線などから新芽を守るためと思われるが、赤いのは葉そのものではなくて生毛のような毛である。手で擦ると下に現れるのは緑の葉であるのが面白い。柏のように食べ物を載せたり包んだりするのに使われたことから「アカメガシワ」。

 

この植物から染液を取って染めると、鉄媒染でかなり黒い色が染まることを知り、散歩コースにあるアカメガシワを採ってきて染めてみた。

 

本当に、黒い良い色が出た。

これで着抜をしたらくっきりと綺麗に模様が出せるだろうと思う。

 

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アカメガシワ(新芽が赤い)

 

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採取してきたアカメガシワの葉


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細かく刻んで20分ほど熱煎


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ミョウバン媒染の色はちょっと山吹がかった黄色


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鉄媒染でグレーがかった黒が染まった。

この生地の上に模様を書き、錫とチタンを使って着抜技法で染める。使う植物によって反応する色も異なるようで、アカメガシワでどんな色が出るのが楽しみである。